困難な出来事に対し、うまく対処できると捉えられている程度をあらわしており、値が低いほど、気持ちの切り替えや状況への対処が難しいと捉える人が多いことを意味します。
この因子を構成する質問
- 気持ちの切り替えはうまくできると思った。
- その状況にうまく対処できると思った。
分類
メンタルヘルス結果
個人要因 > メンタルタフネス度 > (+)の認知・行動
エンゲージメント結果
個人要因 > 会社や仕事における自己認識 > メンタルタフネス度 > (+)の認知・行動
この因子の偏差値が低い場合は...
困難な出来事に遭遇した際、うまく対処できると捉えることができないようです。
経験が浅く自信が持てない従業員や、仕事の見通しが立たないなどで困難さを感じている従業員が多いのかもしれません。
チェックリスト
- 「前向きに考え直す行動」「職場の人間関係」の結果
- 従業員には、依頼した仕事に関する十分なスキルや知識、経験があるか
- 従業員が抱えている仕事の量は多すぎていないか
- 従業員に対し、必要なフォローやアドバイスができているか
施策例
アプローチ1
貴組織の従業員は仕事やストレスに対して、対処が難しいと捉え、何らかの対応をする気持ちが持ちにくい状況なのかもしれません。
自分の力では解決が困難な状況が続いていたり、抱えている問題の見通しが立たない状況であったりする可能性があります。
まずは、業務の中で進行に滞りが生じているもの、着手が遅れているものがないかご確認ください。
もし滞りや未着手の業務があった場合には、その原因を探りましょう。
また、従業員個人では対応が難しい問題については、上司の方が調整を行うこともご検討ください。
なお、従業員を前向きな気持ちに切り替えさせる方法として
①問題を細分化し、目の前の目標はハードルが低いと感じられるようにする、
②類似の過去事例について、解決した経緯を紹介する、
なども有効です。
注意すべき点として、このような状態の従業員は、視野が狭くなっており、色々な可能性の検討が困難なことが多いものです。
そのため、一つの考え方に固執しないよう、角度を変えたり、選択肢に幅を持たせた業務指示を行うことが必要と考えられます。
アプローチ2
従業員が「自分でも対処できる」という気持ちを持てるようになるには、過去に似たような経験があるかや、これまでに困難な状況に出会ったときでもそれを乗り越えられたという成功体験があるか、なども関係しています。
ですので、できると思えない状態にある従業員には、自分自身がこれまで行ってきた仕事の中で、役立ちそうな経験や参考となるような行動がないか、上司の方が本人にヒントを伝えて気づきを促すようにすると良いでしょう。
また、未熟で経験が浅い従業員には、仕事を小さなステップに分けて数多く達成させていくことと、それに対して、うまくできた点を都度フィードバックすることが大切です。
そうした積み重ねが基盤となって、「私でもうまく対処できる」という認識を持てるようになります。
加えて、上司の方や同僚からのサポートを得られるかどうかも、従業員の気持ちの持ち様に影響します。
困ったときは、いつでも助けを求めて良いことを、上司の方から従業員に日頃より伝えておきましょう。